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2020.8.19
JRバス関東×ユーグレナ社 成田空港出発の定期観光バスでユーグレナバイオ燃料の使用を開始 ~JR東日本グループ初、微細藻類等が原料の次世代バイオディーゼル導入~

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲 充、以下「ユーグレナ社」)とジェイアールバス関東株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中村 泰之、以下「JRバス関東」)は、成田空港を出発する定期観光バスに、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)と使用済み食用油を原料とする次世代バイオディーゼル燃料(以下、「ユーグレナバイオディーゼル燃料」)を8月22日(土)より導入開始することをお知らせします。
なお、バイオ燃料による観光バス運行の取り組みは、JR東日本グループでは今回が初となります。

1 導入の経緯
 ユーグレナ社では、バイオ燃料の研究開発・製造などを通して、人々の生活や環境に優しいサステナブルな事業を推進しています。JR東日本グループではESG経営を実践し、事業を通じて社会的な課題を解決することで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組んでいます。この度、ユーグレナ社とJRバス関東は、新たな取り組みとして、成田空港を出発する定期観光バスにユーグレナバイオディーゼル燃料を導入*し、CO2の排出削減を目指した取り組みの実施を決定しました。また、同燃料の導入を機に、JRバス関東は、日本をバイオ燃料先進国にすることを目指す『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』宣言に賛同します。
*石油由来の軽油とバイオ燃料を混合して運行します。

2 導入路線PR TIES用 バス
定期観光バス「ウェルカム成田セレクトバスツアー」(1台)
〔芝山コース〕成田空港~芝山仁王尊~道の駅多古あじさい館~房総のむら~成田空港・成田駅

3 導入開始日
2020年8月22日(土)~*

<運行スケジュール>
8月22日(土)から9月27日(日)まで:土・日のみ運行
10月1日(木)以降:運行内容の変更を予定
*上記の定期観光バスは2020年4月より新型コロナウイルス感染症の影響により運休をしておりましたが、このたび感染防止対策を実施の上、運行を一部再開するとともにユーグレナバイオディーゼル燃料の導入を開始いたします。定期観光バスを通じて地域の魅力を体験していただけるよう取り組んでまいります。

4 今後の取り組みと各社社長コメント
■ユーグレナ社 社長 出雲 充
 「JR東日本グループとして初めて、JRバス関東様が弊社の生産するユーグレナバイオディーゼル燃料の使用開始を決断してくださったことの意味は大きく、日本をバイオ燃料先進国にするという目標達成にまた1歩近づくことができました。弊社のバイオ燃料を使用いただく観光バスの路線は、空の玄関口である成田空港からの直行便。千葉県にお住いの方々や観光で訪れた日本国内外の皆さまに、ユーグレナバイオディーゼル燃料で走るバスに乗っていただき、地域の魅力と併せて日本のサステナブルな取り組みを体感いただければと思います。」

■JRバス関東 社長 中村 泰之
 「弊社は2年前からスウェーデン製の二階建てバスを導入しています。この関係でユーロバスワールドという隔年開催のバスと周辺技術の展示会を視察する機会を得ました。目を引いたのは、再生可能、電気、ハイブリッドなどの環境対応エンジン搭載のバスが多く並んでいることでした。また先方の社長から日本の気候変動問題とエネルギー政策について問われるなど環境意識の高さを目の当たりにしました。このたび、ユーグレナ様のバイオ燃料を使用させていただくことで、ささやかですが環境対策への取り組みを進めてまいります。」

●『GREEN OIL JAPAN』宣言について
 ユーグレナ社は、日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの完成(2018年10月31日)を機に、「日本をバイオ燃料先進国に」することを目指す『GREEN OIL JAPAN』を宣言しました。ユーグレナ社では、『GREEN OIL JAPAN』宣言に賛同し、バイオ燃料の利用、原料の供給やバイオ燃料の普及支援などを共に実施、普及する協力団体・企業(輸送関連、飲食関連、地方自治体など)を募り、製造したバイオ燃料を陸・海・空における移動体に導入すること、2030年までにバイオ燃料を製造・使用するサポーターを日本中に広げることで、バイオ燃料事業を産業として確立することを目標に掲げています。この目標実現を通じて SDGsの「GOAL7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「GOAL13:気候変動に具体的な対策を」、「GOAL17:パートナーシップで目標を達成しよう」への貢献に取り組みます。
 『GREEN OIL JAPAN』宣言 ホームページ https://euglena.jp/greenoiljapan/

●ユーグレナバイオディーゼル燃料についてeuglena biofuelロゴ 1000×1000
バイオ燃料は、既存の化石燃料と比べると理論上CO2排出量が少ない再生可能な液体燃料であり、欧米を中心に世界中で普及が進んでいます。一方、従来型のバイオ燃料は、トウモロコシやサトウキビ、大豆、パームといった作物を主な原料とするため、食料との競合や、森林破壊にともなう温室効果ガスの増加といった問題などが指摘されています。
ユーグレナ社が製造するユーグレナバイオディーゼル燃料は、ユーグレナ油脂や使用済みの食用油などを主原料とすることで、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさず持続可能性に優れた燃料となることが期待されています。また、化石燃料を使用している既存のエンジンに問題なく適用可能であり、水素や電気といった代替エネルギーへの移行に必要とされる多大なインフラコストもかからないため、石油使用が多い現代社会において、既存インフラを維持しながら効率的に普及し、利用が拡大する可能性があります。

<株式会社ユーグレナについて>
 2005年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。石垣島で生産したユーグレナ・クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品等の開発・販売を行うほか、バイオ燃料の生産に向けた研究を行っています。2012年12月東証マザーズに上場。2014年12月に東証一部市場変更。 ホームページ https://euglena.jp

<ジェイアールバス関東株式会社について>
 1988年3月設立、JR東日本子会社。関東エリアを中心に17支店で、東京・新宿を起点に日本各地を結ぶ高速バスを運行する他、地域に密着した一般路線バス・貸切バスを運行しています。2018年からはスウェーデン製二階建て車両を導入するなど、安全性、経済性の高い車両の導入を進めています。ホームページhttp://www.jrbuskanto.co.jp

以上

―報道関係者お問い合わせ先―
株式会社ユーグレナ コーポレートコミュニケーション課
ジェイアールバス関東株式会社 運輸営業部

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